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共同通信
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長野県中野市で4人が殺害された事件の現場付近は27日、発生から2日たっても規制線が張られたままだった。いつもならこの時期は田植え作業をする人たちでにぎわう集落も重苦しい雰囲気。現場付近を出歩く近隣住民も少なく、鳥の声が際立つほど静まりかえっていた。
車に飼い犬を乗せて規制線外へ出た80代男性は「亡くなった4人は本当に気の毒。近所では散歩しづらいほど、皆息を潜めている」と暗い表情を浮かべた。
自宅近くに趣味で歴史資料館を開いているという会社員の田中武徳さん(69)は「事件後からずっと閉めている。この地域の日常の活気は戻ってくるのだろうか」と心配そうに話した。