学校内での大麻吸引増加
ハイの状態で授業参加も
ニューヨーク市内の学校で大麻(マリファナ)を吸引する生徒が増え、遅刻をしたり、ハイの状態で授業に参加したりすることが問題になっている。ニューヨーク・タイムズが26日、伝えた。
「大麻葉巻を吸えば、リラックスできる。ストレスを全く感じない」と話すのはブロンクス・ザイン建築アカデミーに通うジャスティンさん(15)。2年前の誕生日に初めて大麻を吸引し、いまでは毎日数回使っている。
学校前の道や入口の階段付近にも大麻を吸う生徒が見受けられる。学校の始業30分前に営業を開始することにしたスモークショップもある。こうしたショップの増加や大麻入り食品の流通が生徒の大麻使用を促す。ペン型ヴァポライザーを使えば、教員の目を盗んで吸引もできる。学校のトイレや階段はスモーク・ラウンジ化しているという。
市教育局は、薬物やアルコール使用による懲戒処分が今年、2019年に比べて10%増えたとしている。一方、ティーンエイジャーの大麻使用は合法化された2021年に減少し、1997年以来最低というデータもある。しかし生徒の匂いや行動から判断して大麻使用が増えているのは明らかだ。
ブルックリン区マンハッタンビーチの公立高校で教鞭をとるアメリカ・ビリーさん(44)は「止めることのできない潮流だ。抑えようとしても無駄な努力だ」と話している。
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