5月27日 編集後記
“アメリカのデフォルト???学校での大麻???”
編集部が気になった1週間の出来事
ティファニーで白いショッピングバッグ ブランド品の窃盗対策
犯罪の急増が示される分かりやすい例。ブランドの紙袋すら安心して持てないマンハッタンの治安とは。(編集部 I)
走行中の地下鉄に、女性を打ち付ける ホームレスの男、殺人未遂で起訴で
慣れてきた地下鉄ですが、やはり治安はよくないのだと再認識。(編集部 W)
NY初、ペットのプライド・フェスト 6月10日、ミッドタウンで
6月は「プライド月間」。恒例のパレードは25日に行われます。(編集部 A)
編集後記 “アメリカのデフォルト???学校での大麻???”
皆さん、一週間お疲れさまでした。今週もいろいろなニュースがありましたね。
債務上限問題は、引き続き日々取り上げられています。フロリダ州知事が共和党大統領選への正式出馬をElon MuskのTwitterでの発表もありました(発表自体よりも、Twitterの技術的トラブルの方に焦点が当たった気がしますが。Twitterでの発表方法を含めて。。。)。生成AIも、引き続きホットな話題で、AIトレンドにより恩恵をうける“Nvidia社の株価が$1 Trillion Club入り間近”なんていう記事もありました(ちなみに、その$1 Trillion Clubのメンバーは4社しかありません)。
身近なところでは、“学校内での大麻吸引増加”というショッキングなニュースがありました。あとは、“いつの間にかチップを払っていませんか?”というニュースでしょうか。
債務上限問題は、Black swan的要素も含めて気になりますね。政府の資金繰りが行き詰まる“X Day”が6月5日と発表されるなか、大詰めの協議が続いていますが、(政府支出の25%近くが借り入れによって賄われている現状においては)、既に短期金利は大きく上がっていますし、政府事業請負企業を中心に、不透明感が高まっています。また同様の問題が起こった2011年には、S&Pによるアメリカ国債の格付け引き下げにも関わらず、世界的なリスク資産回避の動きにより、諸外国がアメリカ以上に影響を受ける結果となったので、“(これ以上に)不必要な不透明感”を抑えるためにも、早く決着して欲しいものです。
それにしても、学校での大麻吸引増加というニュースは気がかりですね。州での合法化を経て、嗜好用大麻店がオープンしたのが昨年末でした。ただ、認可を受けている正規店5店舗しかないこと、購入が21歳以上に限られていること、違法運営の罰金が少額に留まることなどから、2月には早くも若者をターゲットにした無免許の違法大麻販売店がNYCで1,500にも急増というニュースがありました。高校最後の年に、慢性的に学校を休んでいる(18日以上)生徒がコロナ後に全体の55%にものぼったというニュースも最近あり、コロナ後の精神的安定を取り戻していない子供たちをとりまく環境が懸念されます。
子供のメンタルヘルスに関しては、若者のメンタルヘルス関連の救急救命室訪問が2010年代にほぼ2倍(特に、自殺関連は5倍)になったという記事の中で、既にコロナ前の、2019年にはアメリカ小児科学会が“精神障害疾患が、肉体的な障害疾患”を上回ったと発表していますし、まだまだ子供・若者を取り巻くメンタルヘルス・サービスの不足が取り上げられていますので、引き続き注目が必要だと思います。
とは言え、来週月曜はMemorial Dayということで、今週末は3連休ですので、まずはリフレッシュですね(債務上限問題真っただ中の大統領も、保養地のあるCamp Davidで過ごしているし)。最近は、Memorial Dayが早くも“夏の始まり”ということで、BBQはもちろん、プール開き(温暖化!まだ5月だし)の街もあると思いますので、皆さんせっかくのいい天気をお楽しみください。
編集部より
今週の1枚
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