現職エルドアン大統領が勝利

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共同通信
28日、トルコ・イスタンブールで投票を終えたエルドアン氏(共同)

 【イスタンブール共同】28日投開票のトルコ大統領選の決選投票で、選挙管理委員会は同日、現職エルドアン大統領が、野党統一候補クルチダルオール氏の得票を上回り当選したと発表した。接戦を制し、約20年続く長期政権が継続する。強権体制が強固となり、保守化が加速しそうだ。

 エルドアン氏はイスタンブールで支持者を前に「次の5年間の国政を任された」と述べた。クルチダルオール氏は、首都アンカラで「権威主義的な手法を変えようとする民意を示した。この国に民主主義が来るまで闘い続ける」と演説した。

 アナトリア通信によると、開票率約99%の段階で、エルドアン氏の得票率は52.1%、クルチダルオール氏は47.9%で約4ポイント差。投票率は85.7%。

 エルドアン氏はこれまでの実績とテロの脅威を強調し、政権継続による安定を訴えた。クルチダルオール氏は民主主義や自由の重要性を指摘し、変革を主張していた。