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共同通信
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福岡市の商業施設で2020年、15歳だった少年(18)が面識のない女性を刺殺した事件は、直前に仮退院させた少年院が受け入れ先施設に十分に情報提供をしなかったため起きたとして、遺族が国に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が29日、福岡地裁であり、原告代理人は「誰しもが犠牲になり得た。被害はあまりにも重大だ」と意見陳述した。国側は請求棄却を求めた。
事件2日前に少年院を仮退院し、更生保護施設に入所。事件前日に施設を抜け出した。原告側は、少年院が暴力性を把握していたのに、警察など関係機関と受け入れ態勢に関する協議をしなかったと主張している。