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共同通信
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大阪大などの研究者4人が慰安婦問題での研究費の使い方を非難されて名誉を毀損されたとして、自民党の杉田水脈衆院議員に計1100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が30日、大阪高裁であった。清水響裁判長は、うち1人に対する杉田氏の発言を違法と判断し、33万円の賠償を命じた。他3人の請求は退けた。2022年5月の一審京都地裁判決は請求を棄却していた。
4人は大阪大の牟田和恵名誉教授や同志社大の岡野八代教授ら。14~17年度に科学研究費補助金(科研費)計1755万円の助成を受け、論文や動画を公表した。
この研究に対し杉田氏はツイッターで「捏造」などと投稿。インターネット番組で牟田氏を名指しし、動画が助成期間終了後の18年5月に公開されたことを挙げ「研究費は(18年)3月で終わっている。ずさんな経理」などと、その後も科研費が使われているかのような発言をした。
清水裁判長は、ネット番組での発言は「科研費が動画制作のために18年3月末より後に支出された証拠はない」として牟田氏への賠償を一部認めた。