かっぱ寿司前社長に有罪判決

05/31/2023

　回転ずしチェーン「はま寿司」の親会社に在職中、営業秘密を不正に取得したとして不正競争防止法違反（営業秘密領得など）の罪に問われた「かっぱ寿司」の運営会社「カッパ・クリエイト」前社長田辺公己被告（47）に東京地裁（平出喜一裁判官）は31日、懲役3年、執行猶予4年、罰金200万円の有罪判決を言い渡した。求刑は懲役4年、罰金200万円。

　起訴状によると、親会社「ゼンショーホールディングス」の幹部だった2020年9月、はま寿司の商品原価データなどを入手した上で、カッパ社に移った後の同年11～12月、社員の大友英昭被告（43）＝同罪で公判中＝と情報を共有し、共謀し商品原価比較表を作ったとされる。

　田辺被告は起訴内容を認め、秘密を持ち出した理由について「（カッパ社で）すごいと思われたい。マウントを取りたいと思った」と説明していた。法人としてのカッパ社も同罪に問われ、大友被告とともに無罪を主張している。