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共同通信
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建設現場でアスベスト(石綿)を吸い、肺がんや中皮腫を患った神奈川県の元労働者や遺族ら計28人が、建材メーカー6社に計6億9300万円の損害賠償を求めた訴訟の差し戻し審判決で、東京高裁は31日、うち4社に22人に対する計約1億367万円の支払いを命じた。
渡部勇次裁判長は、石綿と健康被害の因果関係に関する医学的知見が確立されたことなどから、遅くとも1975年以降、石綿の危険性を製品に表示するなどの義務があったと判断。建材の市場シェアなどから、賠償責任を認定した。
4社はエーアンドエーマテリアル(横浜市)、ニチアス(東京)、エム・エム・ケイ(同)、太平洋セメント(同)。