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共同通信
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来春卒業予定の大学生らへの筆記試験や採用面接が1日、政府の定める解禁日となり、主要企業を中心とした就職活動がヤマ場に突入した。民間調査による5月中旬時点の内定率は7割超に達し、過去最高ペースで推移。働き手の減少が見込まれる中、学生優位の「売り手市場」と採用活動の早期化が加速している。
政府はこの日を採用活動の解禁日としているが、IT業界や外資企業の中には先行して採用を始める企業も多く、形骸化が指摘されている。
新型コロナが5月8日に5類に移行したのを受け、採用面接ではマスクの着用を求めないなど、感染対策を緩和する企業が相次いだ。
第一生命保険は東京都内で対面での面接を実施。昨年はマスク着用を求めていたが「個人の判断」に切り替え、アクリル板も撤去。
客室乗務員(CA)の採用を4年ぶりに再開する全日本空輸でもオンライン面接を実施。
リクルートの調査によると、来春卒業予定の大学生の内定率は5月中旬時点で72.1%。就職活動が現行日程になった2017年卒以降、過去最高で推移している。