RELATED POST
二酸化窒素「高濃度で、広がり速い」
ガスコンロから排出ー手狭なNYのアパート

ニューヨークのアパート室内で使われるガスコンロから、二酸化窒素などの有害な汚染物質がどれほど排出され、部屋が汚されているのかー。
スタンフォード大学の研究者チームが、このほど行った実証実験の結果、リビングルームやベッドルームに瞬く間に流れていた上、コンロから離れた場所にも到達している実態が分かった。同チームは「濃度が高いだけでなく、家中に広がるスピードが速いというのが最大の驚きだ」と話す。ニューヨーク・タイムズが5月30日、報じた。
アッパーマンハッタンのアパート18階の室内(3ベッドルーム)で実施した実験では、小型バーナーを強火にすると、二酸化窒素濃度は、米環境保護庁が定めた1時間当たりの安全基準値の5倍にあたる500ppmに上昇した。キッチン近くのドアと窓を閉めた状態だった。いずれも開けたところ、10億分の200程度まで低下。ただ、他の部屋に流れただけにすぎず、ある寝室では、約70ppmの濃度が測定された。
研究チームは、ニューヨークのアパートは郊外住宅に比べて手狭で、仕事や睡眠がガスコンロの近くで行われると指摘。二酸化窒素は呼吸器系を刺激し、呼吸器疾患の症状を悪化させ、ぜん息の原因にもなる。昨年末の論文によれば、全米の小児ぜん患者の約13%が、ガスコンロが関係した可能性があることが分かっている。
→ 最新のニュース一覧はこちら←
RECOMMENDED
-
なぜ? アメリカの観光客が減少傾向に「30〜60%も…」、NY観光業で深まる懸念
-
アメリカのスーパーの食材に「危険なレベル」の残留農薬、気をつけるべき野菜や果物は?
-
生ごみのコンポスト義務化、守られず ごみ分別違反に4月1日から罰金
-
春の満月「ピンクムーン」がNYの夜空を幻想的に、 日時やおすすめ鑑賞スポットは?
-
トレジョの人気すぎるミニトートに新色、各店舗からは「買えた」「買えなかった」の声 ebayではすでに約16倍の価格で転売!?
-
北米初のユニクロ「カフェ」がNYにオープン、気になるメニューや価格は?
-
NYで「ソメイヨシノ」が見られる、お花見スポット5選 桜のトンネルや隠れた名所も
-
物件高騰が続くNY、今が “買い時” な街とは? 「家を買うのにオススメなエリア」トップ10が発表
-
NYのクイーンズに巨大な「エンタメ施設」が誕生、フードホールにライブ会場も 総工費は約80億ドル
-
NY・ソーホーで白昼に起きた悲劇、ホームレスにガラスで首を刺され…女性が重体