未来ある大学新入生に奨学金を授与
ニューヨーク日系人会
ニューヨーク日系人会は5月31日、ハーバードクラブにて、第53回年次奨学金授与晩餐会を行った。約160名が参加し、佐藤貢司日系人会会長、和田知徳奨学金コミッティ共同議長(米州住友商事社長)と森美樹夫在ニューヨーク総領事大使のあいさつで始まった。
奨学金受賞者にむけた基調講演は、藤田浩之氏が行った。藤田氏は、医療機器開発製造会社クオリティ・エレクトロダイナミクス社の創業者兼CEOで、同社は磁気共鳴画像装置(MRI)の基幹部品である高周波コイル開発におけるリーディングカンパニー。また初代在クリーブランド日本国名誉領事も務める。藤田氏は、早稲田大学途中で渡米し、自身のこれまでの経緯に触れながら、「育ちや習慣が人それぞれ異なるアメリカにおいては、誰が正しいのかに注力するのではなく、何が正しいのかに注力することが重要」「グローバル人材とは、物事を多面的に捉えられる人材であり、見方は多様であればあるほどよい」と述べた。また、若いうちは、「知らないことが強みである」と述べ、奨学金受賞者たちにエールを送った。
その後、受賞者を代表して、村瀬家奨学金を受賞されたグレシャス・采紀・ジョセリンさんと本庄奨学金を受賞された小風華香さんが、感謝の意を述べた。
晩餐会には、受賞者の父母も招待され、その一人は、米国で3人の子供を産み育てた自身の経験をもとに、日本語の習得や日本人として意識するタイミングは子供ごとに異なるものの、自然と意識するタイミングが来るので、個々の自主性を尊重した育て方が必要との考えを語った。
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