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共同通信
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40年以上貫いた無実の訴えは届かず、四たび退けられた。大崎事件で原口アヤ子さん(95)の再審開始を認めなかった5日の福岡高裁宮崎支部決定。午前11時過ぎ、裁判所正門前で「不当決定!」と書かれた紙を弁護士が掲げると、集まった支援者らはぼうぜん。「信じられん」と落胆した。
支援者ら約40人は午前10時ごろから集会を開き、「理不尽な裁判がいつまで続くのか」「今日こそ原口さんの尊厳を回復して」と次々に声を上げた。
東京都新宿区から駆け付けた福田磨理子さん(77)は「原口さんは15日で96歳。この年齢まで待たされていることに憤りを感じる」と語気を強めた。