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共同通信
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マイナンバーとひも付ける公的給付金の受取口座が、本人以外の名義で登録されたケースが約13万件に上ったことが7日、判明した。相次ぐトラブルに市民からは「見切り発車だからこういう問題が起きる」と冷ややかな声が上がる。無関係の人の口座が誤登録されたケースも多く、利用者は「情報がさらされるのでは」と不安を漏らした。
札幌市中心部の窓口にマイナンバーカードの受け取りに来た女性(49)は、13万件に「多い」と驚きの表情。「原因を特定して改善してほしい」と注文した。
「民間ではあり得ない」と憤るのは大阪市中央区の主婦(44)。「システム上そういう処理も通ってしまうのが大問題だ」と指摘した。大阪府島本町の税理士の男性(49)は「当初は深く考えずカードを作り、口座も健康保険証もひも付けたが、不安が出てきた」と表情を曇らせた。
一方、自営業の女性(29)はトラブルが続くためカードは作っていない。「作ったら、個人情報が誰かに見られてしまわないか心配だ」と話した。