プロの力を借りて、笑顔を取り戻そう!
訪日外国人回復で、必要性高まる
新型コロナ対策を巡るマスクの着用について、日本政府は3月13日に屋内・屋外を問わず、着用の有無は個人の判断に委ねるようになってから間もなく3カ月。コロナ禍でマスクを着けるのにすっかり慣れてしまった人たちが、笑顔を取り戻すためにプロの力を借りている。
「マスクの下で頬を上げたり、笑ったりしなかった。今、彼らは途方に暮れている」。株式会社笑顔育の川野恵子代表は5月、コロナ禍での状況に関し、ニューヨーク・タイムズの取材に答えた。川野さんが日頃から教えているのは「ハリウッド式笑顔術」。レッスンの中身は「三日月型の目」と「丸い頬」を実現する方法のほか、上の歯8本を見せるための「口の縁の形」だ。顔に鏡を当てて指で口の両脇を伸ばし、その感覚に慣れるよう指示する内容もある。
完璧な笑いを完成させるためのレッスンには、費用がかかる。古い頬の筋肉を動かし、まぶしいハリウッドスマイルに生まれ変わる方法をマンツーマンで教えるレッスン代は約55ドル。それでも、コロナ以後、レッスンの需要が4倍に増えたという。
川野さんは「文化的に、笑顔は銃を持っておらず、相手を脅さないということを意味する」と強調。訪日外国人客が戻っていることで、笑顔でコミュニケーションを取る必要性が高まっているとの見方を示している。(5日、ニューヨークポスト)
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