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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナのステファニシナ副首相(欧州統合担当)は6日、首都キーウ(キエフ)で共同通信の単独インタビューに応じた。南部ヘルソン州でドニエプル川のカホフカ水力発電所の巨大ダムが決壊したことについて「一般市民が再び攻撃された。ロシアのテロ行為だ」と主張し、厳しく非難した。ダムから冷却水を取水する欧州最大のザポロジエ原発への影響を注視する必要があると訴えた。
決壊により市民が避難を余儀なくされていると説明し、周辺環境への影響も懸念した。「ロシアにさらなるテロや攻撃を許さないように責任を取らせなければならない」と訴え、制裁を打ち出すべきだと主張した。
日本に対しては「アジアにおけるウクライナのための声」となり、アジア諸国を結束させて、ウクライナへの支援につなげることを期待した。
ダム決壊がロシアが占拠するザポロジエ原発に及ぼす影響については「最終的な具体的データはない」と表明。原発の安全状況を引き続き監視する必要があるとした。