性加害防止の改正案成立を見送り

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共同通信
国会内で会談する自民党の高木国対委員長(右から2人目)と立憲民主党の安住国対委員長(同3人目)ら=9日

 自民党の高木毅国対委員長は9日、立憲民主党の安住淳国対委員長と国会内で会談し、児童虐待防止法改正案の今国会の成立を見送ると伝えた。ジャニーズ事務所前社長による性加害問題を巡り、立民が衆院に提出していた。会談後、安住氏が記者団に明らかにした。

 安住氏は「自民が踏み込んだ対応をしなかったのは残念だ」と語った。

 両氏は、政府の関係府省庁の連絡会議で議論することや、再発防止策に関し両党で引き続き協議することで一致した。

 改正案は虐待の行為者の適用範囲を保護者限定から拡大することが柱。立民が5月26日に提出し、与党に成立を呼びかけていた。