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共同通信
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【ワシントン共同】トランプ前米大統領が私邸への機密文書持ち出しで起訴された事件で、米国や外国の核兵器情報が文書に記されていたことが9日開示の起訴状で判明した。前大統領は2024年大統領選の共和党候補指名争いへの「選挙干渉」と徹底抗戦の姿勢を示した。自身も機密文書持ち出し問題を抱える民主党のバイデン大統領は起訴に沈黙を貫いている。
前大統領が保持していた機密文書に国防情報が含まれ、安全保障上の懸念が浮上している。
スパイ防止法違反や司法妨害の共謀などの罪で起訴された前大統領は9日、法廷闘争に備えて弁護士チームを一新した。自身が立ち上げたソーシャルメディアに「マイアミで会おう!」と書き込み、南部フロリダ州マイアミの連邦裁判所に13日に出廷する方針も明らかにした。
前大統領が保持していた機密文書には、米国や同盟国の軍事的弱点を示したものや、外国による攻撃への報復計画も含まれる。9日に開示された起訴状で、閲覧権限のない人物に軍事作戦に関する機密文書を見せていたことも判明した。