当時17歳男に懲役20年求刑

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共同通信
神戸地裁=2020年

 神戸市の路上で2010年に私立高2年堤将太さん=当時(16)=を刺殺したとして殺人罪に問われた当時17歳の男(30)=愛知県豊山町=の裁判員裁判が神戸地裁(丸田顕裁判長)で12日午後も続き、検察側は懲役20年を求刑した。

 起訴状などによると、男は10年10月4日夜、神戸市北区の歩道上などで、堤さんをナイフで複数回刺し、失血死させたとしている。男は約11年後の21年8月に兵庫県警に逮捕された。

 裁判で男は「刺したことは事実だが、殺すつもりはなかった」と殺意を否認。弁護側は事件当時は精神疾患などによる心神耗弱状態で完全責任能力はなかったと主張している。