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共同通信
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【ワシントン、マイアミ共同】私邸への機密文書持ち出しでスパイ防止法違反や司法妨害の共謀罪などに問われたトランプ前米大統領は13日、南部フロリダ州マイアミの連邦裁判所に出廷した。CNNテレビによると、計37件の起訴事実全てで無罪を主張した。裁判所周辺に多くの支持者が集まり、警察は厳戒態勢を敷いた。
前大統領が起訴されるのは、3月に不倫もみ消し問題でニューヨーク州法に違反した罪に問われたのに続き2件目。2024年大統領選の共和党候補指名争いでトップを維持しており「民主党による魔女狩りだ」と批判しながら、一層の支持拡大を図っている。
出廷後、東部ニュージャージー州ベッドミンスターにある自身のゴルフ場施設に戻り、支持者を前に演説する予定。
私邸マールアラーゴからは連邦捜査局(FBI)の家宅捜索などを通じて300点以上の機密文書が見つかった。
起訴状によると、権限がないのに国防情報を意図的に保持してスパイ防止法に違反した。米国や外国の核兵器や軍事力に関する情報が含まれ、文書は私邸の宴会場やトイレ、寝室などに保管されていた。