記録の廃棄「率直に反省」

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共同通信
あいさつする最高裁の戸倉三郎長官=14日午前、最高裁

 全国の高裁長官や地裁、家裁の所長が集まり司法行政の課題を話し合う「長官・所長会同」が14日、最高裁で始まった。冒頭であいさつした戸倉三郎最高裁長官は、重大少年事件などの記録が廃棄されていた問題に触れ「原因は最高裁の対応の不適切さにあった。率直に反省している」と述べた。

 最高裁は5月、廃棄の経緯や再発防止策などをまとめた調査報告書を公表した。戸倉長官は「歴史的、社会的意義を有する多くの記録が失われる事態となった」と説明。「報告書で示したさまざまな改革の取り組みを通じ、将来に向けて国民共有の財産としての記録の適切な保存に向けた運用を確保していくことが重要だ」と語った。