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共同通信
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岸田文雄首相は14日、太平洋の島しょ国、パラオのウィップス大統領と官邸で会談した。ウィップス氏は、東京電力福島第1原発の処理水放出計画について「安全確保に真摯に取り組んでいることがよく分かった」と述べ、理解を示した。首相は「理解と信頼を表明いただき、心から感謝申し上げる」と応じた。
処理水放出は、水産業が主要産業のパラオ側の関心事で、ウィップス氏は会談に先立ち福島県を訪れ、同原発や水産加工場を視察した。
両首脳は、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」の実現へ協力を確認する見通しだ。パラオは台湾と外交関係を持つ国の一つ。