Published by
共同通信
共同通信
司法解剖の検査費を過大に請求して大阪府警から計約3700万円を詐取した他、架空の領収書で近畿大から経費計約4900万円をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた近畿大医学部法医学教室の元主任教授の医師巽信二被告(68)の判決公判が14日、大阪地裁であった。渡部市郎裁判長は「信頼ある立場を悪用した巧妙な犯行」として、懲役5年(求刑懲役7年)を言い渡した。
判決によると、部下だった元講師の男性(67)=有罪確定=に対し、遺体の薬物摂取の有無などを調べる検査数の水増しを指示。元講師と共謀し、府警から委託された司法解剖の検査費を過大に請求し府警から計約3700万円を詐取した。