大谷人気、カナダにも拡大

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共同通信
出塁し、グラウンドのごみを拾うエンゼルス・大谷=昨年7月、アナハイム

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(28)の人気は日米にとどまらない。カナダでファンクラブを創設したデービッド・ポラードさん(74)が来日し、投打「二刀流」だけでなく人格面も一流であることにひかれ「彼こそ模範的な人間だ」と語る。

 2017年に大谷が大リーグ挑戦を表明した際、地元トロントのブルージェイズの獲得準備を手伝ったのが創設のきっかけ。入団には至らなかったが、その後もエンゼルスの本拠地やアリゾナ州のキャンプ地を訪問した。会員は約2万6千人に達し「増え続けている」と驚く。今回は日本のファンとも交流し、特製Tシャツを配って親交を深めた。

 ポラードさんは50年以上にわたって教師を務め、現在はトロントの大学に勤務。大谷が日本の小学生向けの教科書に登場していることを知り、カナダでも道徳教育の教材に取り上げる。グラウンド上のごみを拾う大谷の行動に注目し「ごみを拾うことは運をつかむこと」と紹介する。

 今シーズン終了後にFAとなる大谷。ポラードさんは「どこに行っても追い続ける」とサポートを約束した。

4月、本拠地での今季初戦を前に行われたイベントで、集まったファンに手を振るエンゼルス・大谷=アナハイム
カナダで大谷ファンクラブの代表を務めるデービッド・ポラードさん(左)=5日、東京都内