独、ロシアを「最大の脅威」明記

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共同通信
5月、ドイツ・ベルリンでショルツ首相(右)の出迎えを受けるウクライナのゼレンスキー大統領(DPA提供・AP=共同)

 【ベルリン共同】ドイツ政府は14日、初めて策定した国家安全保障戦略を発表し、ウクライナ侵攻を続けるロシアを「欧州・大西洋地域の平和と安保に対する最大の脅威」と明記した。国防費の国内総生産(GDP)比2%達成も盛り込み、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)との連携で欧州の安保体制を強化する。

 国防費は複数年の平均でGDP比2%とした。ドイツは冷戦後に軍を縮小し、GDP比1%台前半に据え置いていたが、ロシアのウクライナ侵攻後は抑制策を転換し、軍備増強を進めている。