22年の山岳遭難、過去最多に

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共同通信

 2022年に全国で発生した山岳遭難は前年から380件増の3015件、遭難者は431人増の3506人だったことが15日、警察庁のまとめで分かった。いずれも統計が残る1961年以降、過去最多となった。コロナ禍で閉鎖されていた山小屋、登山道が再開したことが影響したとみられる。

 遭難者の8割近くが登山中で、例年に比べ高尾山、秩父山系といった東京や近郊で大きく増えた。

 遭難者のうち、死者・行方不明者は前年比44人増の327人で、60歳以上が約7割を占めた。負傷者は1306人、無事に救助されたのは1873人。都道府県別では件数、遭難者ともに長野が284件、310人と最多だった。