米FRB、政策金利を据え置き

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共同通信
14日のFOMC後の記者会見で話すFRBのパウエル議長=ワシントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は14日、主要政策金利の据え置きを決めた。据え置きは昨年1月以来で、昨年3月のゼロ金利解除後で初めて。金融不安に伴う融資縮小が続いていることを考慮した。ただ、年内にあと2回の利上げに踏み切るとの見通しも示唆した。パウエル議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で根強い物価高への警戒感を重ねて表明した。

 欧州中央銀行(ECB)は15日の理事会で利上げを決めた。15日の東京外国為替市場の円相場は一時、対ドルで約7カ月ぶりの1ドル=141円台半ば、対ユーロで約15年ぶりの1ユーロ=153円台にそれぞれ下落した。米欧の政策決定でドルやユーロが運用で有利になるとみられ買われた。

 FRBは、政策金利に当たる短期金利の指標フェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を5~5.25%に据え置く。同時に公表した経済見通しでは、2023年末の金利を5.6%とした。利上げ幅は通常0.25%刻みなので残り2回の計算だ。FOMCの年内の会合は残り4回の予定。