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共同通信
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新型コロナウイルスワクチン接種の業務委託費を大阪府東大阪市に過大請求したとして、逮捕された3人が勤める近畿日本ツーリストの支店が2月、業務の勤務実績に関する報告を市から求められた際に「時間がかかる」と説明し、約2週間後に虚偽報告書を提出していたことが市への取材で分かった。この間に実績を改ざんしていたとみられる。大阪府警は16日、3人を送検した。
市によると2月13日、市は過大請求がないか確かめるため、コールセンター業務のオペレーター勤務実績に関する報告を支店に求めた。支店は「調べるがしばらく時間がかかる」と説明する一方で、業務を発注していた再委託先に同日、支店長が勤務実績の改ざんを指示。支店は実態より実績を水増しした報告書を3月1日、市に提出した。
府警は今月15日、東大阪市から5億8千万円超を詐取したとして、詐欺容疑で同社の西日本支社関西法人MICE支店(大阪市)の支店長森口裕容疑者(54)と社員2人を逮捕した。