陸自教官への不満、供述せず

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共同通信
家宅捜索と現場検証が実施された陸自日野基本射撃場=15日午後2時38分、岐阜市(共同通信社ヘリから)

 岐阜市の陸上自衛隊射撃場で男性隊員3人が自動小銃で撃たれ、2人が死亡、1人がけがをした事件で、殺人容疑で送検された自衛官候補生の男(18)が、教官の52歳隊員に叱られたとの趣旨の供述をする一方、教官への不満や批判を具体的に説明していないことが16日、捜査関係者への取材で分かった。陸自中部方面警務隊と岐阜県警は、事件直前の教官とのやりとりを含む複合的な要因が重なった可能性もあるとみて、経緯を詳しく調べている。

 捜査関係者によると、男は15日に送検された後は岐阜拘置支所(岐阜市)に勾留され、落ち着いた様子で取り調べに応じているという。