大気汚染、平常でもタバコ半本〜1本分 高速道路近くで状況深刻

 

 

大気汚染、平常でもタバコ半本〜1本分

高速道路近くで状況深刻

 

7日のカナダの山火事による大気汚染でマスクを付けて歩く人(本紙)
クロスブロンクス・エクスプレス

 

カリフォルニア州立大学バークレー校は大気の汚染状態をタバコの喫煙に換算するアプリを開発している。それによると、ニューヨーク市内の大気は平常でも1日に半本から1本のタバコを吸ったのと同じほど汚染されているという。

同校は、タバコを1本吸うと、1立法メートル当たり22マイクログラムの「PM2.5」粒子状物体が体内に入るとしている。ちなみにカナダの煙害で空がオレンジ色に染まった7日、ブルックリン区ブッシュウィックの屋外で8時間労働した場合、タバコを30本吸ったのと等しかった。前日にヤンキースタジアムで観戦したファンは、タバコを5本吸ったことになるという。

しかし市内では、カナダの煙害がなくても、大気が汚れているという現実がある。夏には汚れがひどくなる傾向にある。ラトガーズ大学医学部呼吸器科のカリーリ・サバリー助教授は「クロスブロンクス・エクスプレスやインターステート95に近いところでは状況が深刻だ」と指摘している。

微細な粒子状物体の吸引は健康被害を引き起こす懸念がある。サバリー氏は「予防が第一」として、外出をできるだけ控え、窓を閉めた屋内で過ごすことを提唱。さらに、フィルター付きの空気清浄機で屋内の空気を改善し、「汚染の深刻な屋外ではマスクの着用を」と話している。(15日、ゴッサミスト)

 


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