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共同通信
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ロシアのプーチン大統領は16日、北西部サンクトペテルブルクでの国際経済フォーラムで、今月12日に死去したイタリアのベルルスコーニ元首相について「明るくエネルギッシュで、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の正常な長期的関係づくりに大きく貢献した人だった」とたたえた。会場に1分間の黙とうを提案し祈りをささげた。
ベルルスコーニ氏は、ロシアがNATOとテロ対策などで協力する「NATOロシア理事会」創設で合意した2002年5月の特別首脳会議をイタリア首相としてローマ近郊で開催。14年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合後もプーチン氏と親密な関係を保った。
プーチン氏は16日、19年に死去したシラク元フランス大統領にも言及。「本当に博識だった」とし「なぜ米国の指導者たちはあんなに攻撃的で長期的視野がないのかと聞いたら、ロシア語で『教養がないからだ』と答えてくれた」と述べ、会場を沸かせた。(共同)