食料安保に影響、侵攻ロシア非難

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共同通信
野村哲郎農相

 日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)農相会合が16~17日の日程で、インド南部ハイデラバードで開かれた。多くの国がロシアによるウクライナ侵攻を非難し、日本から参加した野村哲郎農相は世界の食料安全保障に悪影響を及ぼすと強調した。ロシアを含む参加国の意見の隔たりから、共同声明の採択は見送られた。

 インド政府は17日、協議の概要をまとめた議長総括を発表。ウクライナ侵攻に伴う世界的な食料不安の軽減に向け、黒海を通じたウクライナ産穀物輸出のためのロシアとウクライナ、トルコ、国連の4者合意を継続的に実施する必要があるとした。一方で、ロシアと中国は反対したとも注記した。