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共同通信
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茨城県つくば市の国立研究開発法人「産業技術総合研究所」の研究データ漏えい事件で、警視庁公安部に逮捕された上級主任研究員で中国籍の権恒道容疑者(59)が、中国の複数の会社で役員を務めていたのに、産総研に報告していなかったとみられることが18日、捜査関係者などへの取材で分かった。事前申請を定めた産総研の規定に違反していた可能性がある。
中国の企業調査サイトによると、権容疑者は、データをメールで送信した中国化学製品製造会社や、同社と関連があるとされる複数の会社で役員を務めていた。
産総研の兼業規定では、職員が営利目的の会社や団体の役員を兼ねる場合、事前に申請し許可を得る必要がある。