死亡のバス運転手、乗務歴15年

Published by
共同通信

 北海道八雲町でトラックが都市間高速バスに衝突し、5人が死亡した事故で、バスを運転中に亡くなった興膳孝幸さん(64)=札幌市清田区=は乗務歴15年のベテランドライバ―で、入社してから重大事故を起こしていない「優良乗務員」だった。

 バスを運行していた北都交通(札幌市)の佐藤晃彦取締役事業部長は目に涙を浮かべながら「明るくて、優しくて、誰とでも分け隔てなく接する方だった。取締役の私にも距離を置かず、懐まで入ってきてくれる人だった。大好きだった」と振り返った。

 興膳さんは16、17日は休日を取得。事故が起きた18日の乗務前のアルコール検査や健康チェックも問題なかった。