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共同通信
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【シドニー共同】オーストラリアで暮らす先住民の意見を議会に反映しやすくする憲法改正の是非を問う国民投票が年内に行われることが19日決まった。アルバニージー首相が就任以来、最も力を入れる目玉政策だが、主要野党は「分断を招く」と反対。世論調査でも賛否が拮抗している。
アボリジニなどの先住民は、英国人がオーストラリア大陸に入植した18世紀以降、殺りくや迫害、白人同化政策に苦しんできた。現在は全人口の3.2%を占める。世帯収入や平均寿命、教育水準で非先住民との格差が解消されていない。
議会上院がこの日、国民投票を行うための法案を可決した。