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共同通信
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東海地方で2日にあった記録的大雨について、名古屋地方気象台は20日、解析したメカニズムを明らかにした。三重、愛知、静岡各県では、同じ地域に積乱雲が次々とできる「バックビルディング」と呼ばれる現象が発生し、線状降水帯が形成された。
気象台によると、2日は本州付近に停滞する梅雨前線に向かって、台風2号からの暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化した。
東海地方では、地上付近で南寄りの風が吹き、前線や地形の影響で上昇気流が起きて積乱雲が連続して発生。さらに上空には南西の風が吹いており、発達した積乱雲が志摩半島付近から愛知、静岡各県の方向へ流されてバックビルディング現象が起きた。