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共同通信
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名古屋出入国在留管理局の施設で2021年3月、収容中に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の遺族が、国に損害賠償を求めた訴訟の第7回口頭弁論が21日、名古屋地裁(佐野信裁判長)で開かれた。死亡前の様子が写った入管居室内の監視カメラ映像が上映された。
映像は法廷の壁面に備え付けられた大型モニターに映し出された。天井から居室を見下ろす形で、ベッドに横たわったウィシュマさんと入管職員のやりとりが記録されていた。苦しそうに病院に連れて行くよう求めるウィシュマさんに、入管職員は「連れて行ってあげたいけど、私には権力がない」などと応じていた。