首相襲撃の木村容疑者、敗訴確定

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共同通信
木村隆二容疑者

 岸田文雄首相の演説会場で爆発物が投げ込まれた事件で逮捕され、鑑定留置中の無職木村隆二容疑者(24)が、選挙制度を不服として10万円の国家賠償を求めて提訴し一、二審で敗訴した民事訴訟に関し、期限の20日までに上告しなかったことが21日、大阪高裁への取材で分かった。木村容疑者の敗訴が確定した。

 昨年6月に提訴。被選挙権の年齢制限などから参院選に立候補できなかったのは憲法違反と訴えていた。選挙制度に加え、安倍晋三元首相の国葬を強行したとして岸田政権を批判していた。こうした不満が事件の動機につながった可能性もある。二審高裁判決は一審判決と同様「憲法の諸規定に違反しない」と判断した。