Published by
共同通信
共同通信
【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は21日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の従業員が、中国がキューバに置いた情報収集のためのスパイ施設に出入りしていると報じた。米政府関係者が従業員の動きを追跡したと伝えた。中国政府が通信会社をキューバでスパイ活動に利用している可能性があるとしている。
バイデン政権は、中国がキューバで情報収集を拡大する取り組みを続けていると警戒。両社を巡っては、米国などが安全保障上の脅威があるとして排除を進めている。
ファーウェイとZTEはそれぞれ声明で「根拠がない」として、スパイ施設との関与を否定したという。中国外務省もキューバでのスパイ活動を否定している。
同紙によると、両社は中国へのデータ送信に使用できるネットワーク機器などを専門に扱っている。傍受に使う高度な機器は製造していないとみられる。
中国は、少なくとも19年からキューバにスパイ施設を保持。両国は情報活動をする四つの施設を既に共同運営しているとされる。