Published by
共同通信
共同通信
北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」(樋口英俊理事長)が運営するグループホームで結婚や同棲を希望する知的障害者が不妊手術や処置を受けていた問題で、道の聞き取りに対し、障害者の1人が「強制されたように感じた」と証言していたことが21日、道への取材で分かった。
道の担当者によると、強制性を感じたと証言したのは、2006年以前に処置を受けた障害者。施設職員と長時間接する中で処置を受けることを決め、施設側が「処置を選択せざるを得ない」と説明した事実は確認できず、道は、最終的には本人の意思で決めたと判断した。
記録の不備や本人の証言の揺らぎなど調査の難しさが浮き彫りとなった。