Eバイク電池の火災多発 9月から安全基準を導入

 

 

Eバイク電池の火災多発

9月から安全基準を導入

 

チャイナタウンでのリチウムイオン電池による火災現場(FDNYの公式ツイッター(@FDNY)より)=6月20日

 

ニューヨーク市内で電動アシスト付き自転車(Eバイク)などの電池を原因とする火災が多発している。21日、ニューヨーク・タイムズが報じた。

EバイクやEスクーターは経済的で使いやすい配達や通勤の手段として人気が高い。こうした乗り物に使われているのはリチウムイオン電池だ。「これが極めて危険」と語るのは市消防局(FDNY)のカバナー局長。何の前触れもなく発火し、火がまたたく間に広がる可能性があるという。

この3年で火災による死因のトップとして電気器具と並んだ。今年すでに13人が死亡。2021年からの累計では23人だ。火災は108件。昨年後半の98件から増加している。先月、Eスクーターの電池が爆発してアパートが火と黒煙に包まれ、8歳の娘を失ったブルックリン区在住、アルフォンソ・ビラ・ムニョスさんは「破壊と死を招いた。全てを失った」と涙を拭う。

専門家は、規制や安全基準の欠落、非純正電池の使用、過充電などが問題の根源にあると指摘している。市はこの9月から、安全基準を満たさないEバイクなどの販売を禁止する。全米初の試みだ。さらに連邦政府や州による規制、違法な充電スポットの禁止、電池の危険性通知の徹底などを求めている。カバナー氏は「当面、危険なディバイスの氾濫が続く。深く憂慮している」と表情は暗い。

 


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