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共同通信
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【ロンドン共同】ロシアの侵攻で甚大な被害を受けたウクライナへの支援策を話し合う「ウクライナ復興会議」は22日、クレバリー英外相とウクライナのシュミハリ首相が共同議長声明を発表し閉幕する。世界銀行などの試算では復興には4千億ドル(約57兆円)以上が必要で、長期的な再建に向けて国際規模の官民連携が急務となる。
会議は21日、復興への課題や持続的回復への取り組みとして汚職対策や透明性のある組織づくり、戦時下のウクライナに投資する企業に対する戦時保険の枠組み設置を打ち出した。2日目の22日は経済再生やデジタル改革、復興の足かせとなる地雷除去などについて専門家を交え協議。
ウクライナへの投資には汚職への懸念が国際的に根強く、復興に向けては汚職撲滅も焦点になる。ゼレンスキー大統領は21日、会議に寄せたビデオ声明で「ウクライナの透明性が高まれば復興再建で汚職が生じることもほとんどなくなる」と強調した。
スナク英首相によると、英通信大手BTなど38カ国の400社以上が支援を約束した。