ハンセン病問題で協議会

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共同通信
ハンセン病問題に関する元患者らと国の対策協議会=22日午後、東京都内

 ハンセン病問題に関する元患者らと国の対策協議会が22日、東京都内で開かれた。元患者は「国立療養所の退所者は差別や偏見が続き、社会で安心して生活できない。退所者への支援体制を整えてほしい」などと訴えた。

 違憲国賠訴訟全国原告団協議会の竪山勲事務局長(74)は「療養所退所者は疾病を隠したり、病歴を明かせなかったりして、再入所する人が多い。医療や福祉の現場で働く人にハンセン病の啓発活動をするなど、再入所しない環境整備が必要だ」と指摘した。

 厚生労働省は、退所者の相談窓口設置や、老後の生活状況を尋ねるアンケートといった取り組みを説明した。