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MTA、負債480億ドルが経営圧迫
コロナで利用者激減、存続に不安

ニューヨーク州都市交通局(MTA)が抱える負債は480億ドルに上っており、経営を圧迫している。コロナ禍の利用者激減で、従来のビジネスモデルが崩壊。巨額の返済を余儀なくされることにより、1日500万人以上が利用する地下鉄やバスなど大量輸送を弱体化させる恐れが指摘されており、影響は甚大だ。
ここ40年間、MTAは新規路線や鉄道車両、バスの建設・製造費に加え、保有済みの施設・車両を維持するために借金を重ね、運賃や通行料を返済に充ててきた。ただ、パンデミックで乗客が大幅に減少。コロナ前と比べると、1日あたり約270万人減り、3割近く落ち込んでいる。一方、負債返済額は過去30年間、インフレ率の3倍相当で増加しており、厳しい状況に直面している。
MTAは今年後半に運賃値上げする意向だが、2026年以降も存続するための資金があるかどうかは見通せない。今年、支払う負債額は、運賃・通行料収入の約4割に相当。20年前は約2割、40年前は4%以下に過ぎなかった。
MTAが借金依存度を高めるにつれ、コストは高騰する。負債が増え続ける中、コロナ禍の影響で利用者が戻っていない状況を踏まえ、専門家は「連邦政府からの補助金なしでは、『死のスパイラル』に直面する可能性がある」と存続が危ぶまれると警告している。 (21日、ゴッサミスト)
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