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原発処理水の投棄阻止を可決
「ハドソン川を救え」法案、州議会通過


ニューヨーク州下院議会は20日、ハドソン川に放射性廃棄物を投棄することを禁じる「ハドソン川を救え」法案を100対44の賛成多数で可決した。
この法案はすでに先週上院を通過。ホークル州知事が署名すれば成立するが、施行は一筋縄ではいかない。原子力発電所や放射性廃棄物は連邦法の規制を受けているからだ。
実際にハドソン川に放射性廃棄物を投棄する可能性があるのは2021年4月に運転を終了したインディアンポイント原子力発電所のみ。所有するホルテック・インターナショナルはこの2月、早ければこの夏から、100万ガロン以上の処理水をハドソン川に投棄すると発表した。この処理水は放射性物質「トリチウム」を含むが、連邦法の許容範囲内という。ただ安全性を疑問視する専門家もいる。法案を提出したダナ・リーベンバーグ州下院議員は「処理水投棄の悪影響を阻止する狙い」と説明している。
法案に反対する議員からは「原発が運転を開始して60年以上も処理水を廃棄してきたのに、いまさら」との声がある。ホークル氏も賛否を明らかにしていない。ホルテックが、連邦法優先適用や州法施行停止を求めて訴訟を起こす可能性もある。米国原子力規制委員会もその可能性を認めている。法案の狙いどおりハドソン川を救えるか、先行きは不透明だ。(21日、ゴッサミスト)
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