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共同通信
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【ニューヨーク共同】大ヒット映画「タイタニック」の監督を務めたジェームズ・キャメロン氏は22日、乗っていた5人全員が死亡したとみられている潜水艇「タイタン」と沈没した英豪華客船タイタニック号の事故は「周囲の警告を聞き入れなかった」点で似ていると語った。米CNNテレビが伝えた。
キャメロン氏はタイタニック号について「周囲から何度も警告を受けたにもかかわらず、月の見えない視界不良の夜、船長は全速力で船を航行させ氷山へ突っ込んでいった」と指摘。タイタンにも安全性を疑問視する声が上がっていたことから「皮肉なことだ」と述べた。
キャメロン氏は自身も30回以上、タイタニック号の残骸を見に行った経験がある。「歴史を感じ、思い起こす。悲劇を感じ取ることができる。それが人々が行く理由だ」と海中探査や海中ツアーなどに参加する人たちに理解を示した。