コンエジソンの電気代値上げ承認へ
向こう3年で約12%の値上げ率
ニューヨーク州公共サービス委員会が、電力会社コンエジソンの電気代値上げ提案を承認する可能性がでてきた。
コンエジソンが求めているのは毎年3.8%の値上げを向こう3年間続けること。値上げ率は約12%に上る。米国の平均的な家庭の電気代は昨年1カ月で83.50ドル。これが今年約87ドルになる。来年は約90ドル。2025年には約94ドルになる計算だ。値上げの理由として、再生可能(グリーン)エネルギー化を進めるための設備投資や供給レベルの維持を挙げている。同委員会の広報官は「財務状況をつぶさに分析中」と語る。値上げ承認は今年後半になる見込みだ。
物価高騰の折、市民には耳の痛い話。クイーンズ区在住で郵便局を退職したパット・バーベリニさんは「電気代まで上がるのではやってられない。妻が働いていなければ、夏の間エアコンを切っておかねばならないところだった」と悲鳴を上げる。元レストランオーナーのトーマス・カスさんは「コンエジソンは独占企業。他に道がない」とこぼす。ブルックリン区のウーバー運転手、バーバラ・Lさんは「最近、プラグインハイブリッド車を買ったばかり。ガソリン代を節約できると思ったのに、電気代が上がるのでは元も子もない」とお手上げの様子だ。(22日、ニューヨークポスト)
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