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共同通信
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ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏は、ロシアによるウクライナ侵攻の激戦地で戦ってきた。「プーチン氏の料理人」の異名を持ち、大統領府向けのケータリングや軍を養う大型契約も結んだ。ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合した2014年に創設したグループが後にワグネルになったと自ら説明する。
1961年、ロシア西部サンクトペテルブルクに生まれた。欧米メディアによると、強盗で逮捕され、服役後にホットドッグの屋台を始める。食品販売やレストラン経営を手がける企業のオーナーとなり、レストランに足を運んだプーチン大統領と親しくなった。
ワグネルはロシアが軍事介入したシリアなどで戦闘に参加したとされてきた。ウクライナ侵攻後の22年9月、受刑者に入隊を呼びかける映像が公開されて各国メディアが報じ、ワグネルの創設者だと初めて認めた。
今年5月、ウクライナ東部の激戦地バフムトの最前線で戦うワグネルの部隊に弾薬を十分に供給していないとしてロシア国防省や軍を痛烈に批判、対立が激化した。