Published by
共同通信
共同通信
知的障害のある生徒が在籍している特別支援学校高等部の学年主任を対象にした調査で、約7割が男女交際を禁止または制限していることが24日までに分かった。北海道のグループホームで昨年明らかになった不妊処置問題では、知的障害者の性的関係をタブー視する風潮が背景に指摘されており、専門家からは学校現場に対応を見直すよう求める声が出ている。
調査は東洋大の門下祐子客員研究員が2021年に実施。466人から回答があり、5.6%が交際を「禁止」、63.3%が「禁止していないがルールがある」と答えた。「禁止していないしルールもない」は30.0%だった。
交際禁止のケースについて理由を尋ねると、「トラブルの未然防止」が最も多く、100%が「とても当てはまる」「少し当てはまる」のどちらかを選択。「保護者が不安に思っているから」(81.8%)が続いた。
「ルールがある」との回答者に対し、禁じている行為を聞くと(複数回答)、「性交」(59.6%)が最多。「保護者に許可なく会う」「2人きりになる」が続いた。