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共同通信
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中国と台湾が所有権を主張し、訴訟に発展するなど「二つの中国」を象徴する建造物だった京都市左京区の元中国人留学生寮「光華寮」が、老朽化を理由に管理団体によって事実上取り壊されていたことが27日、分かった。
光華寮は京都大近くの鉄筋コンクリート地上5階、地下1階の建物。1931年の建築で、京大が45年に所有者から借り上げ、中国人留学生の研修施設としていた。
戦後、中華民国(台湾)が寮を買収。67年には、不法占拠を理由に中華人民共和国を支持する寮生の立ち退きを求め、京都地裁に提訴した。