Published by
共同通信
共同通信
岸田文雄首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は27日、官邸で会談し、次期衆院選の協力維持を確認した。東京都内の候補者調整を巡り両党関係は悪化したが、東京以外での相互推薦に基本合意。次期衆院選に向けた態勢を整えた。東京で自民に協力しないとした公明の決定は変わっておらず、亀裂は修復できていない。
首相と山口氏は会談で「合意に従って協力をしっかり進める」と申し合わせた。首相は、政権課題となっているマイナンバーカードのトラブル続出に関し「丁寧に説明していきたい」と理解を要請。両党首は、秋に見込まれる外交日程についても話した。山口氏によると、衆院解散は話題に上らなかったという。
会談後、山口氏は東京での協力解消に関して記者団の取材に、公明が希望した東京28区への擁立に「自民はゼロ回答だった」と述べ、対応を変更しない考えを示した。